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「羅生門」デジタル完全版

JUGEMテーマ:映画 



角川シネマ新宿にて鑑賞。
大画面でこの作品を観られたこと自体、感動ものなのに
想像以上に美しい修復で、さらに感激…!

以前にこの作品を観たときはテレビで、しかも傷だらけの映像だったのにも関わらず、1950年にこのようなすごい作品が日本で作られていたことに驚きながら、深く感動しました。
原作は芥川龍之介の「薮の中」
芥川といえばタイトルと同じ「羅生門」という作品もありますが
その「羅生門」の要素も少し入っています。

「薮の中」といえば「真相は謎」の同義語ですが、そのとおり…。
森の中で起こった一つの殺人事件、それに関わった当事者達の証言の食い違いを描いた物語。
とにかく深いです。

同じ出来事であっても
「その人からはそう見えていた」
「その人はそう解釈していた」という微妙な(いや…かなりの、か?)食い違いを“再現フィルム”として見せられる形式になっているのですが、
観る者の気持ちを「その食い違いがとても不可解でもあり、とてもよくわかる」という複雑な心境に陥れるのです。

人間の弱さ、
どうしても自分をひいき目に見てしまう欲、
そうしなければ生きていけない、人の世の厳しさ、
そのどれもが、見せられて愉快なものではありませんが、
己の心情と照らし合わせても思い当たることばかりで
不快感、自己嫌悪、自己憐憫…いろいろな感情がわいてきます。

しかし、それでもなお、最後に一筋の希望を見いだし
救われた気持ちになるのですが、それもまた解釈の問題です。

恐らく、人によっては最後の部分に絶望しか見いだせず
「結局すべては薮の中なんだよ…」と沈んでしまうということもあると思います。
そして、その心情も理解できます。

どう解釈するか…という頭で考えることではなく、
信じられるか、信じられないか…という心に落ちてくる部分…
つまり合理的に説明ができない部分に深く触れてくるのです。

内容の深さ、面白さだけでなく、
この作品のエンターテイメントとしてのクオリティの高さにも驚くばかりです。
疾走するカメラワークは、
いわゆる“劇画タッチ”という表現スタイルの原点を思わせます。
井上雄彦や荒木飛呂彦のマンガにも通じるようなグルーヴ感があります。

そして、役者達の輝き。
特に三船敏郎の強烈な存在感は、他に並ぶ者がないと思える程です。

デジタル版のこの復元作業が、どれほど大変な道のりだったかは、元の荒い映像を観た記憶から想像できます。
劇場サイズで鑑賞できて、本当に嬉しかったです。
修復に関わったすべての方々に感謝したいです。
---
角川エンタテインメント
¥ 3,811
(2009-02-06)

| 映画 ラ行 | 21:58 | comments(0) | trackbacks(3) |
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