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「戦場でワルツを」
JUGEMテーマ:映画
 
第81回アカデミー賞で外国語作品賞を受賞した「おくりびと」ですが、
下馬評ではこの「戦場でワルツを」が本命でした。
各国の映画祭での評判の高さもあって、私も受賞するのは「戦場でワルツを」だと思っていました。
とはいえ「おくりびと」も大変良い作品でしたし、受賞してくれたらいいな…とは思っていたので、結果はとても嬉しかったのですが…。

こちらが受賞していたとしても何の不思議もない、とても素晴らしい作品でした。
奇しくも「おくりびと」とは両極の、本当に対照的なテーマです。

人間の死、それを手厚く葬る人々を描いた「おくりびと」では、一人の人物が亡くなるということがいかに大きな出来事であるかということ、そして関わる人々がさまざまな思いを抱いていることが丁寧に作中に織り込まれていました。
一方この「戦場でワルツを」は、レバノンの難民キャンプで起きた大虐殺事件についての半ドキュメンタリー作品であり、僅か3日のあいだで約3000人の一般市民が殺されてしまうという、一人ひとりを手厚く葬ることなんて不可能に思える惨劇が描かれています。
人の命の重さに変わりはないのに…と考え込んでしまいました。

また、戦争がそれに直接関わった人の心に何を残すのか…ということについても考えさせられました。
18~19歳で兵士としての訓練を受け、戦地に放り込まれて、敵地にあって感じる恐怖。(とにかく銃をかまえて撃ち続けないと、自分が殺されてしまうという恐れ)
冷静に対処…なんてできるはずがありません。
ぎこちないアニメーションが不条理な兵士たちの境遇に相まって
“戦争”という狂気がことさら強く感じられました。
まともに受け入れたら、狂うしかない…。

主人公のアリはかつての戦友から、自分たちが赴いた戦争での体験に由来する悪夢について相談を受けます。
友人の悪夢の話を聞きながらアリは自分の記憶の欠落に気づきます。
あの戦場で自分は一体何をしていたのか。
他の戦友を訪ね歩き、記憶をたどる旅がドキュメンタリーアニメーションとして描かれています。
単なる戦争映画ではなく、
現実と幻の境界や
人の記憶というものがいかにフラジャイルで、
実際に起こったことと、単なる思い込みの壁がいかに薄いか、という大変興味深いテーマを含んだ作品でした。

このレバノンの内戦という悲惨な戦いを実写ではなく、アニメーションで描いたのは効果的だったと感じました。
よくできたアニメーションではなく、紙芝居的なぎこちない動きが、ある種の“超現実”(シュールな感じ)を醸し出すことに成功していたからです。
だからこそ、あの最後のシーンがひときわ心に突き刺さるのです。

衝撃的なラストでした。




| 映画 サ行 | 22:16 | comments(0) | trackbacks(0) |
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