2007.01.08 Monday
インテリ一家の悲哀 「イカとクジラ」

前月から観ようと思っていたのに、まだ観ていなかったこの映画、
去年のアカデミー賞で脚本賞にノミネートされていた作品で、
ずっと気になっていました。
今日、ようやく観たのですが…。
かなりブラックです。
シニカルな笑いと、情けない大人達を辛らつに描写する脚本。
先日みた「リトル・ミス・サンシャイン」とは別な意味の
“破綻した家族の肖像”でした。
舞台はNY。両親ともに作家、という家庭。
この父親がひどい。
インテリぶっている人の典型。(つまり本当のインテリではない)
母親も勘違い甚だしい子育てぶり。
(演じる女優のローラ・リニーは見事な演技でした!)
離婚を機に、身勝手な両親に振り回される兄弟。
長男のウォルトの変化を中心に物語りは進みます。
最初は父親の影響にどっぷりつかって、嫌味なインテリ君になるか?と思いきや、痛々しい失敗と挫折の中で、段々と自分や周囲の大人達の本当の姿に気づいていきます。
彼が自分なりの世界観を回復するきっかけを掴むラストシーンは良かったです。
シニカルでブラックな笑いが嫌いな方にはおすすめできませんが、
良作だったと思います。
余談ですが、エンドロール最後の“スペシャル・サンクス”に
ケビン・クラインの名前があって「?」と思っていたら、
次男フランク役のオーウェン・クラインは彼の息子さんだったんですね!
(母親は女優のフィ-ビー・ケイツ)
この難しい役を、よくやらせたなぁ…。さすが俳優一家。

お母様似でしょうか… ↑


