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「マイレージ、マイライフ」
JUGEMテーマ:映画
 
「サンキュー・スモーキング」ではタバコ産業界のロビイスト。
「ジュノ」ではティーンネイジャーの妊娠と出産。
アメリカの“今”を描く若手監督ジェイソン・ライトマンの新作ということで楽しみにしていました。
今回もその手腕に感銘を受けました。
前2作が面白かったという方ならきっと楽しめる作品だと思います。
これからご覧になるという場合は「エンドロールに流れる曲をお聴き逃しの無いよう」とお伝えしたいです。

今年のオスカーでも主演男優にノミネートされていたジョージ・クルーニーをはじめ、助演女優賞にノミネートされていたヴェラ・ファミーガ、アナ・ケンドリックス両名、その他のキャスティングも素晴らしく、一人ひとりのキャラクターがしっかりと描かれていて、あらゆる場面に人として共感できる(たとえ考え方は正反対だとしても)ポイントがちりばめられていました。

ただ、残念だったのは公開初日ということもありお客さんは多かったのですが、劇場から出るとき「だからなんなの?」「いまいちじゃない?」という声があちこちから聞こえてきたこと…。
まぁ、好みの問題もあると思いますが…。
ジェイソン・ライトマン監督の作品は物語を額面通り受け取るのではなく、ちょっと深堀してその背景に含まれるもうひとつ大きい物語を汲み取ってこそ味わえる魅力があって、それを掴むのに、今回は字幕が妨げになってしまったのではないかと感じました。
映画の字幕って、スピードや文字数の制約もあり、とても大変な作業だとは分かっているのでこういうことを書くのはとても僭越な気がしますし、心が痛むのですが、この作品についてはとても残念に感じた箇所が幾つもあったのであえて書いておこうと思います。
ネタバレを含みますので、閲覧ご注意ください。




すべての例をあげるのも無理なので一つだけ具体的に書きます。
エンドロールで流れる歌の歌詞について。

この作品では劇中流れる音楽の歌詞が、物語の背景を補足していたので、歌詞の翻訳というのが重要なファクターを握っていたと思います。
当然、途中流れる音楽にも字幕がついていて、それはとても良かったと思うのですが、
エンドロールで流れるタイトルナンバーとも言える「Up In The Air」という歌。
これは実際にリストラにあった50代の男性がライトマン監督に贈った歌とのこと。
脚本を書く際にインスピレーションの源になったナンバーだと思われます。
この「Up In The Air」を終止「宙ぶらりん」と訳してしまったのはいただけません。
ジョージ・クルーニーの最後のセリフとつなげて、後半は「空の上から」ものごとを俯瞰して見る、というニュアンスをどこかしらで加えてて欲しかったです。

ラジオ番組で映画評論家の町山智浩さんが「この作品のジョージ・クルーニーは“死の天使”なんです」とおっしゃっていましたが、私も同感です。
リストラをされた人にそれを告げる「死の天使」という役割がライアン・ビンガム(ジョージ・クルーニー)の仕事であり、その「死の痛み」をできるだけ和らげ、苦痛を取り除くことが使命なわけで…
リストラされた今この瞬間にとらわれず、人生を俯瞰して見る(さらに言えば「神の視点」ということですが…)ということの必要性を相手に合わせ、手を変え品を変え伝えていくライアンの仕事を見ながら観客はタイトルの意味する「Up In The Air」のニュアンスを掴んでいくわけです。
しかし、ただでさえ宗教的視点を汲み取るのが苦手な日本人(ステレオタイプとしてです。もちろん例外もあります)にそのニュアンスを汲み取らせるのに、字幕が肝心なところを落としてしまっているケースが目立ちました。
その上、最後の歌詞を“宙ぶらりん”と訳してしまったので、この作品のテーマである“再生”というニュアンスをすっかり見過ごさせてしまう結果につながったと思えるのです。

ライアン・ビンガムが“死の天使”という見方で眺めると、サム・エリオット演じるAAの機長が言うならば“神”であり、二人の邂逅はライアン・ビンガムが決定的な変化を迎えるための必要不可欠な通過儀礼だったと捉えることができます。
たとえ機長の口から出た言葉が“クリシェ”であったとしても…。
(この辺のシニカルさが、ジェイソン・ライトマンの面白いところ!)

ライアン・ビンガムは“バックパック・フィロソフィー”の講演を、もう二度としないであろうし、ラストシーンの空港で時刻表を見上げる場面から、まさに今度は彼自身の“再生”が始まり、そのことがあの結びのセリフにつながっていくわけです。
これを“再生”と見ずに、単なる“シニカルな結末”と受け取ってしまった観客が「だからなんなの?」とつぶやいてしまうのではないかと思いました。
とても残念です。

個人的には「サンキュー・スモーキング」「ジュノ」同様に時代を映す佳作だったと感じました。
その時代は日本でも決して無関係じゃないだけに、多くの人に見てほしい、そして物語の奥にある意味も掴んだ上で一緒に考えてほしい映画だと思いました。



| 映画 マ行 | 18:57 | comments(7) | trackbacks(26) |
「マイケル・ジャクソン This is it」
JUGEMテーマ:映画
 
大きな存在だったんだなぁ…と、しみじみ…。

それほど大ファンだったわけではないのですが、
中学生の時に「オフ・ザ・ウォール」
高校生の時が「スリラー」という世代なので
映画の中のほとんどの曲をリアルタイムで聴いていたからでしょうか…
亡くなったというニュースを聞いたとき以上の喪失感を味わいました。

後年は様々なスキャンダルが先行して、希有のエンターテイナーという側面を覆い隠していたようですが、この映画を観て、歌声、ダンスともに素晴らしい本物のアーティストだったんだ…ということを、改めて感じました。
今年の3月から6月にかけてのリハーサル映像ということで、
本当に亡くなる直前までの姿だと思いますが、この後亡くなってしまうとは思えないパワフルな歌と踊りでした。
最後の力をふりしぼってのステージだったのかもしれません。
せめてこのような記録映像で観る事ができて本当に良かったです。

監督が「ハイスクール・ミュージカル」のケニー・オルテガと聞いたときには、急遽引き受けるような形で取り組んだ仕事だったのかと思っていましたが、もともとこの公演の舞台監督だったんですね。
ドキュメンタリー映画としても心に響くものがありました。

2週間限定上映。
シアターで観られるうちにもう一度足を運ぼうと思います。
KING OF POP を心に焼き付け、ご冥福を祈るために…。




| 映画 マ行 | 23:41 | comments(4) | trackbacks(46) |
「湖のほとりで」
JUGEMテーマ:映画
 
3連休の週末ということもあってか、かなりの混雑でした。
朝一番の回のチケットを、上映一時間前に買いに行ったら
すでに8割方うまっていてビックリ…。

予告編やチラシに
『「ニューシネマパラダイス」「ライフ・イズ・ビューティフル」に続き、
イタリア映画に10年に一度の名作がまたひとつ誕生した。』
…というキャッチコピー。
“10年に一度の名作”という部分を否定はしません。
確かに素晴らしい作品でした。
しかし「ニューシネマパラダイス」や「ライフ・イズ・ビューティフル」とは
まったく違うカテゴリーの作品です。
この2作品風の感動を期待して足を運んだ観客は疑問を胸に劇場を後にすることになるでしょう。
私が鑑賞した回も、満席状態でしたが、エンドロールになったとたんに、かなりの人が席を立ち始めて、静かな余韻にひたっていた私はかなり驚かされました。

とても深い人間ドラマでした。
ミステリーの要素、推理ものの要素も多分にありますが、
個人的には“父と子”がテーマだったと受け止めています。

父親と娘、または、父親と息子、
そこにそれぞれの身体的な問題(病気など)が絡み、
コミュニケーション不全に陥り、互いに感情が空回りし、
愛情、憎悪、罪の意識、様々な思いが錯綜し、ますます関係が複雑になり…
とても一筋縄ではいかない重厚なドラマです。

水辺に美少女の死体…という絵面から「ツイン・ピークス」を連想する方も多いと思います。
かくいう私もそうでした。
そして「ツイン・ピークス」同様に、登場人物の誰もかれもが怪しく見えるミステリーでもありました。
イントロ部分の画面の構図や色使い、そして音楽が素晴らしく、胸がザワザワと、何とも落ち着かない不安に苛まれながら物語に引き込まれていきました。
この辺りの絶妙な演出には、ただただ感心するばかり…。

それとは対照的な、かすかな希望と爽やかさをたたえたラストには
なかなか味わえない類いの感動を覚えました。
たしかに“10年に一度の名作”だと思います。


| 映画 マ行 | 23:19 | comments(0) | trackbacks(6) |
「モーニング・ライト」
JUGEMテーマ:映画
 
LAから4120キロ彼方、ハワイ・オアフ島ダイヤモンドヘッドまで
10日以上におよぶ外洋レース“トランスパシフィック・ヨット・レース”
通称“トランスパック”にチャレンジした15人の若者たちの物語。

このトランスパックに過去16回の出場経験を持つ
ウォルト・ディズニーの甥、ロイ・E・ディズニーが
自分のヨット“モーニング・ライト号”を提供し
厳しいテストによって選ばれた18歳から23歳の優秀な若者たちに
2007年のトランスパックにチャレンジする機会を与えた約6ヶ月を描いたドキュメンタリーです。

ハワイでの4ヶ月にわたる、一流コーチによる特訓、
切磋琢磨するなかで築かれていく友情、
技術を磨き、欠点を克服していく若者たちの向上心、
ヒューマンドラマとして、見応えがありました。

厳しい特訓を共にする15人ですが、
レースで実際にモーニング・ライトに乗れるのは11人。
4人は控えの選手です。
スポーツの世界では、激しい競技であればチームのなかに“補欠”の選手がいるのは当たり前のことですが、厳しいテストをくぐり抜け、4ヶ月の特訓を共に耐え抜いたメンバーから、最終的に出場する11人を選ばなければならないのは、本当に辛いことだったと思います。
選別はコーチ陣が行うのではなく、15人のメンバーが自分たちで行います。

まずは要となるスキッパー(船長)を皆で選び、
あとはスキッパーの判断を中心に選抜をすすめていく…という方法をとっていました。

チームワークやリーダーシップを考える上でのヒントもあり
“ディズニー・ウェイ”について学びたい方にもおすすめの1本。
文部科学省選定作品とのことで、学校などでも今後上映されていくのでしょう。

| 映画 マ行 | 12:06 | comments(0) | trackbacks(0) |
「マン・オン・ワイヤー」
JUGEMテーマ:映画
 
“不可能”?
何ですか?それは。

1974年8月7日早朝、
今は無きNYのワールド・トレード・センター、
このツインタワーの間にワイヤーを張り、
411メートルの上空での綱渡りに挑んだ、若きフランスの大道芸人フィリップ・プティと、このチャレンジに関わった人物たちが当時を語るドキュメンタリー作品。
今年、アカデミー賞のドキュメンタリー部門でオスカーを受賞した本作、劇場公開を楽しみにしていました。

大画面のテアトルタイムズスクエアで鑑賞したせいもあり、
心臓を鷲掴みにされるような緊張感を味わいながら
繰り広げられる映像と音楽に心打たれ、
忘れがたい映画体験をしました。
ものすごく感動しています…。
(月並みな言い方ですが、今はこれ以外に表現できない…)

まず、ドキュメンタリー映画として、とても上質です。
登場する一人ひとりの関係者の語りが素晴らしい。
表情、言葉、どれをとっても胸を打つ語りの連続。

そして、ところどころに挟み込まれる再現映像もセンスが良く
観客を物語に引き込み、この「20世紀最大の犯罪芸術」の共犯者に変えていきます。

また特筆すべきは音楽です。
全編に渡って流れるマイケル・ナイマンの曲が“大道芸”という、この物語の核となる世界観を支えているように感じられました。
そしてクライマックスで流れるエリック・サティの「ジム・ノペティ」…。
このとき、私が感じていたことを上手く表す言葉が見つかりません。
とにかく、心揺さぶられる体験だった、としか言いようがないのです。

作品中、9,11のことは一切語られません。
それがかえって、もう二度と再現できないこの美しい45分の価値を際立たせ、
「一度きりの人生」について考えずにはいられない…
そんな気分にさせるのです。

とにかく、ちょっとでもこの作品のことが気になっている方は
ぜひ劇場に足を運んでほしいです。
できればBIGスクリーン体験してみてください!!



| 映画 マ行 | 19:00 | comments(3) | trackbacks(13) |
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