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「ザ・コーヴ」を観て感じたこと
JUGEMテーマ:映画
 
今年のアカデミーで長編ドキュメンタリー賞を受賞した本作。
公開を予定していた都内のシアター2館が中止を決めたという報道を聞き、大変残念に思っていました。
内容に賛否両論があるのは確かだと思いますが、それは本作に限った話ではなく、なぜこの作品だけがそのような扱いを受けるのか…それも観てみなければ何とも言えません。
観る機会が奪われてしまうのは残念としか言いようがないです。

(でも、脅されて、上映を決行すると近隣に迷惑がかかり、身辺に危険が…と思えば、それでも上映しよう、と決断するのはとても難しいことだと思います)

個人的には、観たい映画は劇場で観ることをモットーとしているので、ネット試写というのは初めての体験でしたが、本日ニコニコ動画の試写を視聴しました。
貴重な機会を提供してくださったひろゆきさんと運営スタッフのみなさんに感謝です。

さて、感想は…というと、
ドキュメンタリー映画としてのクオリティの高さはあまり感じませんでした。
ここ数年のオスカー受賞作のクオリティと比較すると
(例えば昨年の「マン・オン・ワイヤー」や三年前の「不都合な真実」などと比較すると)
あまり良い出来ではなかった気がします。
なのではっきり言えば、今年はドキュメンタリーが不作の年だったのかもしれません。
そこでこのインパクトの強い作品に票が集まった可能性があると思います。

しかし「観る価値なし」とは思いませんでした。
そこには日本人の私ですら知らなかった漁の実態が生々しく映し出されていて、
これを知らないままでいるよりは知った方が良かったと思えるからです。
伝統的な漁法なのかもしれませんが、できれば今の世代で終わって欲しい…と感じました。
地域の食文化というものもあると思うので、全てを止めてしまう、というのも乱暴だと思いますが、可能な限り減らして欲しい、必要最低限にとどめて欲しい…と思いました。

私自身は菜食主義ではないので、肉も魚も卵も食べます。
同じことじゃないか、とも思います。
なぜイルカやクジラだけが特別?という疑問も、もっともだと思います。
しかし少なくとも今の自分の食習慣のなかで「イルカやクジラは欠かせないもの」ではありません。日本の多くの地域で同様だと思います。必要としている一部の人を除いて、これ以上キャンペーンなどせず、できれば自然縮小、自然消滅してくれたらいいなぁ…と思うのです。

この辺は観る人によって感じ方は様々でしょうし、それによってどう考えるかは、住んでいる地域や文化によっていろいろあって当然だと思います。
上に書いたのは、私個人の感想です。

映画としての本作を「あまり良い出来ではなかった気がする」と書きましたが、
その理由についても何点か根拠をあげると…
国際捕鯨委員会(IWC)、水族館などで飼育されるイルカの解放運動、イルカ肉に含まれる水銀、はては水俣病まで…と、話があちこちに飛んで、それぞれが深刻な問題なのに散漫な印象を受けたこと。
イルカの解放運動に関わる活動家オバリー氏の狂信的な雰囲気が観ていて不快だったこと。
太地町の人々(主に漁師さんたち)が画面に映るのをもっと減らしても良かったのではないか?と感じたこと。
(顔にぼかしが入っているとは言え、あれは不快だと思います。もっとカットを減らしても映画のストーリーや主張を損ねることなく編集できたのではないかと感じました)

逆にインパクトが強いと感じたのは、その入り江(コーヴ)で行われている“秘密”に迫るために、各方面のスペシャリストが集まり、知恵をしぼり、頑なに撮影を拒否するその場所へ、あの手この手で侵入を試みる「スパイ大作戦」さながらのミッションの様子です。

ラスト10分の残酷な描写はインパクトは強かったですが、イルカは漁の対象としては大型だと思うので、こういう漁法が手っ取り早いのかなぁ…と考えながら観ていました。
「イルカが可哀想…」と涙するほどナイーブではないので。
残酷さとしては、たとえば精肉場、屠殺場と同じレベル。
これを否定するならベジタリアンになるしかないのでは?と思うから…。

いろんな文化が廃れて行く今。
これもまた廃れて欲しい、伝統、文化。
個人的な感想を一言でまとめると、そんな感じです。



| 映画 カ行 | 23:42 | comments(6) | trackbacks(2) |
「クレイジーハート」
JUGEMテーマ:映画



ジェフ・ブリッジスにオスカーを遂にもたらした本作。
さっそくシャンテに観に行ってきました。
初日、お昼過ぎの回、ほぼ満席。男性客が多い印象。

観終わってまずしみじみ振り返ったのは、ジェフ・ブリッジスとコリン・ファレルが、まるで本物のカントリー歌手に見えてしまうくらい上手かったこと。
二人ともライブのシーンは圧巻です。
特にジェフ・ブリッジス演じるバット・ブレイクは大舞台より、サンタフェのライブハウスでの2晩連続ライブのシーンが良かった!

歳をとって落ちぶれて“アルコール中毒”という問題を抱えた男の再生…という構図は昨年の「レスラー」(ミッキー・ローク)と同様で、美しくて芯の強いシングルマザーとの出会いが運命を動かす、というモチーフも一緒。
「レスラー」のマリサ・トメイも良かったのですが、本作のマギー・ギレンホールは彼女の存在が映画のクオリティをワンランク上げていたんじゃないかと感じさせるほど、素晴らしい存在感でした。
助演女優賞にノミネートされていましたが、今年は「プレシャス」のモニークという大本命の存在が大きすぎましたね…。もしモニークがいなければマギー・ギレンホールが受賞していたのではないかと思えます。
離婚のため長い間音信不通だった子供と向き合おうとする…というエピソードも「レスラー」と一緒。
格闘技か音楽かの違いだけで、構造的にはきっと今のアメリカの心に響く諸問題が織り込まれている2作品なんだと思いました。

物語の構図は酷似している2作品ですが、結末は正反対と言ってよいほど違います。
かつての弟子であるトミー・スウィート(コリン・ファレル)との関係、
何があっても自分を見捨てず励ましてくれる親友ウェイン(ロバート・デュバル)の存在、
「レスラー」より希望がもてる要素が多かったせいか、主人公のもがき苦しむ姿の痛々しさは同様でも、こちら「クレイジーハート」の方がまだ見ていられました。
(去年「レスラー」を観たときは、あまりに苦しくて感想をアップできませんでしたから…)

このバッド・ブレイク(ジェフ・ブリッジス)を支える地元ヒューストンのライブハウスの支配人ウェインを演じたロバート・デュバルは、本作のプロデューサーでもありました。
全編を脚本と同じくらいの力強さで支えるT=ボーン・バーネットの音楽、
細部にまでこだわった衣装やプロップス、
関わったスタッフの情熱が伝わってくる映画でした。

最後に蛇足ですが…。
アメリカでは13歳以下の子供を迷子にする、ということは“犯罪”というニュアンスを含んでいます。
しかも、見失ったときたとえ少量であってもアルコールを摂取していた…となれば、もう、申し開きの余地はありません。
子供を車に残してパチンコに行っても、子供が無事ならば逮捕されない日本とは少し感覚が違うので、あのマギー・ギレンホール演じる母親の反応を、やや過剰に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、彼女にとってあの出来事はそのくらいの重みがあったんじゃないか…ということを付け加えておきます。



| 映画 カ行 | 10:00 | comments(2) | trackbacks(15) |
「グリーン・ゾーン」
JUGEMテーマ:映画
 
ポール・グリーングラス監督×マット・デイモン。
「ジェイソン・ボーン」シリーズのタッグがイラク戦争の映画を撮るということで、注目していました。
予想通り、見応えある作品でした。

マット・デイモンは1997年の「グッド・ウィル・ハンティング」以来ずっと観つづけています。
一番信頼している俳優と言っても過言でないかも。
彼が出演している作品は間違いなくクオリティが高い、という信頼です。
注目のきっかけ「グッド・ウィル・ハンティング」が青春作品だったので、「ジェイソン・ボーン」シリーズが始まったときは、まさかアクション俳優になるなんて…と意外に感じていましたが、2010年現在、すでにその地位を不動のものにした感があります。
本作でもイラクで大量破壊兵器を探す任務につくアメリカ兵を熱演。
勇敢なリーダーとして最前線に居ながらも、常に冷静に目標を見定めている優秀な隊長になりきっていました。

大量破壊兵器の存在がねつ造された情報だったと知って観ているので、ストーリー展開そのものへのドキドキ感はありませんでしたが、最前線の戦闘シーンはやたら迫力がありました。
暗い中、手持ちカメラで状況を追うシークエンスでは、画面のノイズもあり誰が誰だか判別もつかないこともありましたが、かえって臨場感が増していたように思います。

登場人物の感情に踏み込むような演出がとても控えめだった分、イラク人でありながらミラー隊長(マット・デイモン)に協力するフレディの愛国心が胸に響きました。
フセインによる独裁も腐りきった軍部による統治も嫌だけれど、他国(アメリカ)による占領統治も受け入れ難い…苦しい心境が痛いほど伝わってきました。

グリーングラス監督らしい、甘さのない骨太の映画でした。
政府、CIA、前線で戦う兵士たち、それぞれの思惑が絡み合い混沌としたなか、繰り広げられる様々なかけひき。
誰を、どの情報を信じればいいのか。
「114分、あなたは最前線に送り込まれる」というコピーは決して大げさなものではありませんでした。



| 映画 カ行 | 23:57 | comments(5) | trackbacks(34) |
「恋するベーカリー」
JUGEMテーマ:映画
 
「恋愛適齢期」「ホリディ」のナンシー・マイヤーズ監督作品。
前2作ほどのパワーではないものの、楽しいラブコメでした。
ラブコメだけでなく、ファミリーコメディの要素もあり、メリル・ストリープは恋愛だけでない、母親としての顔、同性の親友たちに囲まれての顔、ベーカリーのオーナーとしての顔、いろいろな面を見せてくれ「ジュリー&ジュリア」とはまた違った魅力で楽しませてくれました。

メリル・ストリープ、アレック・ボールドウィン、スティーブ・マーティンそれぞれの、数々の失敗や傷を抱えた大人たちの恋愛模様は、タイトル通り一筋縄ではいかない複雑な(complicate)展開で、最後はどこに落ち着くんだろう?と引きつけられました。

中心の三人以外にも、メリルとアレックの子供たち、メリルの親友たちといった脇役も魅力的でした。
中でも役得で存在感たっぷりだったのがメリルの長女の婚約者ハーレイを演じたジョン・クラシンスキー。
家族の一員でもあり第三者でもある中間的な立場でメリルとアレックの“アフェアー”に振り回される気のいいお婿さんを好演。
このジョン・クラシンスキーは前作「ホリディ」にはキャメロン・ディアスの部下というちょい役で出演していました。昨年女優のエミリー・ブラント(「プラダを着た悪魔」「ヴィクトリア女王 世紀の愛」)との婚約を発表し、これからの活躍に注目したい俳優です。
昨年サム・メンデス監督作品にも主演しておりネットで予告編を観たのですが、なかなか面白そうでした。
タイトルは「Away we go」
まだ日本公開あるいはDVD発売の話が聞こえてきませんが楽しみにしています。

この「恋するベーカリー」の推奨年齢はちょっと高めかな…。
たくさん失敗もして、酸いも甘いも噛み分けた人。
メリル・ストリープ、アレック・ボールドウィン、スティーブ・マーティンのドタバタを“愛嬌”ととらえることができるくらいの感覚を持っている人におすすめです。


2010.11.7 追記
ジョン・クラシンスキーの出演作「Away we go」は2010年3月19日(土)から
ヒューマントラストシネマ渋谷で上映が決まったそうです。
良かった〜〜DVDスルーかと思ってました。
邦題は「お家をさがそう」だそうです。



| 映画 カ行 | 13:59 | comments(1) | trackbacks(17) |
「コララインとボタンの魔女」3D 字幕版
JUGEMテーマ:映画
 
例によって近所のシネコンでは吹き替え版のみの上映だったので
六本木まで観に行きました。
主演はダコタ・ファニング。とても良かったです!
好奇心が強くて勇気がある多感な女の子コラライン。
とても魅力的なキャラクターを演じていました。

3D映像も奥行きがあって、想像以上の美しさに感動してしまいました。
コンセプトアートが日本人イラストレーター(上杉忠弘さん)だと知ってまたビックリ。
ヘンリー・セリック監督のちょっと毒のあるファンタジックな世界と、シャープでカラフルな上杉忠弘さんのアートが上手い具合に反応して、これまで観たことのない独特な作風になっていたと思います。
(もちろん「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」を彷彿とさせる箇所もあることはありましたが、よりカラフルであたたかみのあるアートだったと思います)

引っ越してきた家(ピンクパレスアパートメント)の壁に見つけた不思議な小さな扉。
その向こう側にあるもうひとつの世界。
物語はいわゆるパラレルワールドものです。
もとの世界のパパとママは仕事が忙しくてコララインにまともに向き合ってくれない状態ですが、もう一つの世界のパパとママはコララインを喜ばせようと必死。
楽しいことばかりのもう一つの世界。
大きく違うのは人々の目が皆“ボタン”であること。
コララインにも“ボタン”の目をつけて、ずっとこちらの世界に居るように説得されるのですが…。

この“ボタン”の目というのが興味深かったです。
物語の文脈からいくと、ボタンじゃない本物の“目”=“魂”という描かれかたでした。
ボタンの目になったら、ボタンの魔女(もう一人のママ)の言うなりになってしまう…。
ボタンの魔女は“利己的な母性”の象徴だったように感じました。そして描写は“機械的(マシーン的)”でしたから、発達した技術という要素もからんでいます。
思い通りじゃないと気がすまない=不良品、不具合品は許さない
工業的とも言える家族関係、人間関係への警鐘ととらえました。

クライマックスで起こる“月食”のシーンが秀逸!
“機械”の象徴であるボタンによって“母性(あるいは女性)”の象徴である月が覆い隠されていく…。
月が完全に隠れてしまう前に何とかしなければ!
…という緊張感を、たった数秒の演出で描き出してしまうなんて!!

欠点だらけの個性的な人々が織りなす人間模様。
このピンクパレスアパートメントの住民たちは皆、工業的目線で見れば「不良品」「不具合品」「規格外品」のような人たちです。
ボタンの目ではなく、自分の目でしっかりと見て向き合っていくエンディングに温かい気持ちになりました。

奥が深いけれど、楽しいファンタジーなので、あらゆる年齢の人が楽しめる映画だと思います。
大人が見ても見応え充分。
アートとしての見どころも盛りだくさん。
個人的には「とびねずみのサーカス」のシーンが楽しかったなぁ…!



| 映画 カ行 | 20:41 | comments(0) | trackbacks(8) |
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